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メタルアーティスト Mariko Kusumoto

メタルアーティストの友人、Mariko Kusumotoさんの家に遊びに行って来ました。日本では周知ではないですが、アメリカのメタルアーティスト部門では既に知られた存在です。

彼女はこの度、「METALSMITH」 というアメリカの正統派のメタル・スカルプチャー(彫刻)・ファインアート系ジュエリー雑誌の歴史に名を連ねました。

表紙及び8ページにわたる記事が4月号に掲載されています。ブラボー!!!
記事は、生い立ち、作品の紹介、使っているマテリアルなどが詳細に書かれていました。
アメリカではBORDERSという本屋さんに置いてあります。
Marikoさんは、10年位前からずっと載りたかった雑誌なの、と長い歳月を何でもないことのように語りました。

ボストンのケンブリッジにあるMobilia Galleryでの展示 2007 photo by chihiro

彼女の作品はまず、一体どうやって説明したらいいのか躊躇するくらい独創的な作品です。しかし、私は今までメタル作品でこれほどに和テイストで個性的な作品は他に見たことがありませんでした。正に総合芸術です。
幼少時代は築400年のお寺で過ごし、虫取りをしたということですから、そういった環境が彼女の作品に強い影響を与えていることが理解できます。作品には、影、光、沈黙、精神性、およびMarikoさんの個人的な思い出の世界が詰まっています。

彼女の家に遊びに行くと、和洋折衷を織り交ぜたインテリアや雑貨が沢山見られます。
虫の標本、人体の仕組みの標本、日本のレトロ雑誌、仏像、彼女が遊びで作ったという玩具たち。

アイデアは尽きない、、とMarikoさんは語ります。
新しいアイデアがどんどん沸いてくるから、10年分くらいストックがあるのよ~、と。
砂利を買ってきて全て自分で造ったという飛び石で誘導されたエントランス、和風庭園、広い庭の向こうにある湿地帯の中にたった一本だけ植わった紅い紅葉。(蚊に刺されながら植えに行ったいわく付のモミジ)。遊び心満載の彼女の作品は、作ることが楽しくて仕方がない、という彼女そのものでした。
エントランス 白い石は雨に濡れると黒くなります。
スタジオから見える中庭
バックヤードと湿地帯

パーティーではいつも温かく素晴らしいおもてなしをしてくれるMarikoさんですが、その当人、仮装してます。
え…? マジ…? と一瞬目が点になるほどの仮装ぶりです。

彼女の仮装の定義は、徹底して顔にも筆ペンや絵の具でその役を描き加え、なりきること。
今回、私も一緒に仮装してみました。
何というか、自分の家以外の場所で心を開放することって滅多にないことだと思いますが、すんなりそれが出来ました。
とても楽しかったです。Marikoさん、ありがとう。
メタル制作に一心不乱、遊びも精一杯、そんな彼女が作る世界は全て、生活と共にあるアートで繋がっているんだ、と彼女の作品を少し理解できたような気がしました。

Marikoさんの次回の展示はNYです。 年一回のSOFA展が開催されます。
第11回 Sculpture Objects & Functional Art fair
2008年5月29日~6月1日 


Mariko Kusumotoさんからの言葉です。(コメント欄から拝借しました)

皆さん、はげましのコメント、どうもありがとうございました。
日本でメタルを使った作品を作る方は,たくさんいると思いますが、コンテンポラリージュエリーに関してはやはり、アメりカのほうが規模は大きいような気がします。
しかし日本の技術は高く、江戸時代が最盛期でしたが、その時に生み出された、象眼,毛彫り,浮き彫り,などのテクニックがアメリカの彫金の本にはよく紹介されてますし、その技術を勉強されてるアメリカ人もたくさんいらっしゃいます。
わたしは洋風も好きですが、日本人独特の、不完全の美、わび、さび、ミニマリズムなどの奥深い美意識が大好きです。きっと日本にいたら,身近すぎてあまり自分の文化について深く考える事はなかったかもしれませんが、アメリカで色んな人種に揉まれて暮らしていると、自然に自分のアイデンティティーについて意識することが多くなり,12年前に始めたメタルの作品のテーマはそこから始まりました。
毎日制作して日々を暮らせる事が心から嬉しく,死ぬその日までそれが続くのが夢でもあり目標でもあります。







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- 14 Comments

shinia62  

No title

裏庭から湿地帯へ。良いですね。家の中から自然の風景を描けますね。季節によって森の色も色が変わるし、羨ましい環境です。

2008/04/01 (Tue) 17:58 | EDIT | REPLY |   

マキシム  

No title

Marikoさんの本当に独創的なシュールな世界。
こういう人が、アーティスト、というべきお方なのですよ~~!と、声高らかに世間に知らしめたい。絶賛です!!(仮装も、また絶賛♪)

2008/04/01 (Tue) 20:27 | EDIT | REPLY |   

chihironote  

No title

>shiniaさん、お久し振りです。
本当に。季節の移り変わりを楽しんで暮らしていらして、羨ましい限りです。
季節感がある場所に住めることに感謝です。

>マキシムさん、ようこそ!
素晴らしい作品と仮装でしたね。
マキシムさんも似合ってましたよ~(ップ)

2008/04/02 (Wed) 19:30 | EDIT | REPLY |   

g0316  

No title

すごい!すごい!すごい!!!!
彼女の世界、大好き!英文で書かれているmarikoさんの記事内にあるImages写真を拝見しましたが、本当にオリジナリティ溢れノスタルジックでいて狂気も孕んでいそうな気迫を感じました!すごいですね!
私結構ジキルとハイド的なのでちひろさんの世界もかなり好きですがmarikoさんの世界もかなり好きです!お二方とも独自の世界を形にしていて素晴しいです!お二方の作品をもっと見たいので載せて下さい!!!(マジです!)

2008/04/03 (Thu) 10:55 | EDIT | REPLY |   

chihironote  

No title

>g0316さんのツボにはまりましたね。モビリアギャラリー(名前部分にリンク貼ってあります)のHPに行くと、もっと作品が見られますよ。
g0316さんがゴヤの作品がお好きだと聞いて、狂気の世界にも興味がおありなんだなって解りましたヨ。
もっと見ていただけるように、作品を作らなきゃ~ですね。
(マジに)ありがとうございました。^^

2008/04/03 (Thu) 18:59 | EDIT | REPLY |   

shinn-lily  

No title

chihiroさんがおっしゃっるように、私も胸が熱くなります。嬉しいのです。
皆さんの作品を見せていただき、幼少時の原体験が大きく影響しているのだなと思いました。
逆にに言えば長い人生の幼少期がどんなに大切で、この時期に感性に触れる体験を沢山積むことができたら幸せですね。

chihiroさんのサイトで多くのアーティストの方々の作品に触れることができてとても楽しみで、また励みになります。

2008/04/05 (Sat) 08:05 | EDIT | REPLY |   

テツヲ  

No title

こんなアートの分野があるなんてまったく知りませんでした。ホントにアメリカって、歴史が浅いことが幸いしてるのか、懐が深いですよね。

Mariko さんの作品、かなり好きな世界観です。ボクは寺では育っていませんが、うちが禅の曹洞宗でしたし、高校は仏教学校だし・・・何か幼年期に近い思いをしていたような・・・ボクにとってはそんな気にさせる雰囲気をもった作品たちです。

機会があればぜひこの目で見てみたいですね。

それと何といっても、めちゃくちゃ素敵なお宅ですね!!!ボクもおよばれしたいです(笑)。

2008/04/06 (Sun) 15:35 | EDIT | REPLY |   

tairin  

No title

アメリカにいて 中庭が日本庭園風で いつも 日本を感じていられるのって いいですよね。
そして、楽しみながら生活されている 様子が 伝わってきましたよ~。

メタルアーティストってという 芸術があることも 初めてしりました。
ここに来ると色々な世界が見れて 楽しいですわ~♪

2008/04/07 (Mon) 03:23 | EDIT | REPLY |   

chihironote  

No title

>shinn-lilyさん、ありがとうございます。幼少時期の体験が人間形成の上でどんなに大切なことかを感じました。今の子供たちにも、自然の中でのびのびと育つ環境を与えてあげたいですね。

2008/04/07 (Mon) 04:05 | EDIT | REPLY |   

chihironote  

No title

>テツヲさんの幼少時代は和中心の生活だったんですね。春にNYで催されるSOFA展はジュエリーやメタル彫刻の分野で最も大きな国際展示会だそうですので、もしご興味がありましたら、是非行かれてみてください。作家さん達も訪問されていると思います。
Marikoさんのお宅は何時お邪魔しても、ここは日本?と錯覚しそうになります。とても素敵な空間でした。

2008/04/07 (Mon) 04:12 | EDIT | REPLY |   

chihironote  

No title

>tairinさん、私もメタルアートの分野がアメリカでこんなに人気があるとは存じませんでした。そういえば、アメリカのアートフェアなどで販売されているジュエリーも個性的で大ぶりなものが多いです。更に、アメリカ人の方々はそういう目立つジュエリーを好んでつけてらっしゃるんですよね。そんなジュエリーをつけている人たちは、ジュエリーに負けないほどの存在感を醸し出し、私が気に入って選んだジュエリーなのよ、という何か自分の選択眼に自信を持って堂々とされていることに圧倒されるんです。ジュエリーによってその人を更に輝かせているみたいな・・・。芸術を素直に認められる精神が個人個人にあるんだなぁ・・と。
日本でメタルが流行らない理由は、そういったことも含めてなのではないかな、と個人的に思います。
ちなみに、日本人には小さく繊細なものでシンプルを目指した方が合っていますよね。

2008/04/07 (Mon) 05:53 | EDIT | REPLY |   

mariko  

No title

皆さん、はげましのコメント、どうもありがとうございました。日本でメタルを使った作品を作る方は,たくさんいると思いますが、コンテンポラリージュエリーに関してはやはり、アメりカのほうが規模は大きいような気がします。しかし日本の技術は高く、江戸時代が最盛期でしたが、その時に生み出された、象眼,毛彫り,浮き彫り,などのテクニックがアメリカの彫金の本にはよく紹介されてますし、その技術を勉強されてるアメリカ人もたくさんいらっしゃいます。わたしは洋風も好きですが、日本人独特の、不完全の美、わび、さび、ミニマリズムなどの奥深い美意識が大好きです。きっと日本にいたら,身近すぎてあまり自分の文化について深く考える事はなかったかもしれませんが、アメリカで色んな人種に揉まれて暮らしていると、自然に自分のアイデンティティーについて意識することが多くなり,12年前に始めたメタルの作品のテーマはそこから始まりました。毎日制作して日々を暮らせる事が心から嬉しく,死ぬその日までそれが続くのが夢でもあり目標でもあります。

2008/04/10 (Thu) 07:56 | EDIT | REPLY |   

みきたろう  

初めまして
いまごろですが色々なところから巡ってきました
mariko kusumotoさん とても好きな作家さんに出会えました
ありがとうございます
日本でも作品が見られたらいいのに と
切望しております (もうされてるのかもしれませんが今日marikokusumotoさんを知りました)
動画が特に引かれ最近の繊維の作品も好きです

2016/04/26 (Tue) 20:44 | REPLY |   

Chihiro  

Re: タイトルなし

みきたろうさん、はじめまして。
お返事が大変遅くなり申し訳ありません。日本から戻って日常に戻るのにバタバタしていたら、いつのまにか5月になっていました。楠本真理子氏の記事を気に入っていただきありがとうございます。私がボストン在住時に書いた時の記事ですので、もう7年くらい前??大分古い記事ですが、彼女は現在も制作活動を続けています。最近の作品は仰るとおり繊維を使ったもので、変化しているようですので、ギャラリーの方をご覧になっていただいた方がよいと思います。

2016/05/09 (Mon) 17:17 | REPLY |   

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